心理スタディ「認知療法」
◇2022年5月27日◇
午後のプログラムで心理スタディ「認知療法」を行いました。
デイケアメンバーは6名、参加されました。
公開プログラムとしていたので、外部からも1名の参加がありました!
ご参加ありがとうございます^^
「認知療法」とは、ストレスがかかるような出来事に対して自己の考え方を変容させることで対応していく心理療法のことです。(資料は洗足ストレスコーピング・サポートオフィスのホームページより「認知療法・認知行動療法とは」を引用させていただきました)。
認知療法の手法で、「コラム法」というものがあります。今回はワークシートを用いて「コラム法」を体験してもらいました(ワークシートは一般社団法人認知行動療法研修開発センターが公開しているリーフレットを使わせていただきました)。
「コラム法」ではストレスがかかった出来事について、「状況」「気分」「自動思考」「根拠」「反証」を書き出して整理していきます。
例えば…
状況(その時に起こった客観的な事実):一緒にいる友達が話していても全然笑わない
気分(その時の気持ち):不安 80%、さびしさ 70%
自動思考(その時頭に浮かんでいた考え):「私が何か悪いことしちゃったかな?!」「嫌われた?!」
根拠(自動思考のような考えに至るにあたっての根拠):いつもはもっと向こうから冗談を言ってくる、いつもはもっと反応がいい
反証(自動思考やその根拠に対しての反論):具合が悪いとボーっとすると言っていた、最近仕事が上手くいかないと言っていた
といった感じです。
以上のようなことから自分の良くない思考回路に気がつき、反証をあげることによって視野を広げてた考え方をできるようになります。例でいうと「自分が怒らせた」と思い込んで不安になっているため、反証を考えることによって「機嫌が悪いのは確かなんだろうけれど、最近仕事が上手くいっていないと言っていたし、それで落ち込んでいるのかも…あと、もしかしたら具合が悪いのかもしれないな…だから100%私のせいで相手が怒っているかも、とは考えなくて大丈夫だ」と別の可能性を模索し、不安を和らげることができます。
みなさん、最初から最後までよく取り組んでくださって、集中力と理解力・対応力に驚かされました!真剣に取り組んでいただけてとてもうれしいです^^
参加された方からは「こういう機会がまたあれば参加したい」「認知症の治療法だと思った」と感想をいただきました!ぜひまた行いたいと思います!
ご参加ありがとうございました。(#^^#)