デイケアスタディ・心理教育
◆2017年12月28日◆
午後のプログラムで「デイケアスタディ」を行いました。
当デイケアでは初の試みで、病気・症状・薬について簡単な情報提供を行った後で、小グループでの感想を言い合う心理教育プログラムを行いました。
デイケア参加メンバー70名を10個の机の島のグループにして、まずはパワーポイントを白い壁に映写して、「病気と症状」の情報提供を行いました。
外からのストレスや、自分の頭が自分の心に対してストレスをかけることにより、不安や不眠といった症状が生じます。そして、精神疾患ごとに出てくる症状が異なり、幻覚・幻聴が生じる統合失調症、抑うつ気分や意欲低下が生じるうつ病、などの情報提供を行いました。
情報提供は10分程度で終えて、小グループで感想を言い合っていただきました。①話しを聞いてどう思ったか?、②自分に当てはまるか?当てはまらないか?、③病気や症状で思うこと・考えることはあるか?
7名ほどの小グループで話し合っていただきました。
話し合った内容を小グループごとに発表してもらいました。
出てきた感想を板書しました。「まったくわからない」「自分に当てはまらない」という感想もあれば、「わかりやすかった」「再確認できた」という感想もありました。「幻聴・幻覚への対処法を知りたい」「ストレスがたまるのをなくせないか」という問題解決を求める感想もありました。
続いて「薬はどのように効いているのか?」を情報提供します。まず「薬を飲んでいる人は手を挙げて下さい」で、全員の方が手を挙げてました。
ドーパミンを例にとって情報提供していきます。
ドーパミンの役割は「やる気と集中」。
フィルターモデルを用いて、ドーパミンと薬の関係を情報提供していきます。
簡単な情報提供の後、今度は全体ディスカッションを行いました。
「薬は一生、飲み続けなければならないか?」「統合失調症の原因仮説は、ドーパミンとストレス以外にはないのか?」「デイケアの位置付けは?」「ストレスにどう対処しているか?」が意見・感想・質問であげられました。
こちらが予想していた以上に、参加メンバーさんが真剣に話を聞いていて、多くの意見や感想・質問があげられました。当然かもしれませんが、関心の高さがうかがわれました。
また参加メンバーさんの役に立てるような心理教育・情報提供・ディスカッションを行ったいきたいと思います。(*^_^*)