デイケアスタディ・病気と症状の心理教育
◆2018年2月2日◆
午後のプログラムで「デイケアスタディ」を行いました。
昨年の12月に初の試みで行ったものの第二弾です。今回は、デイケア参加者全員への実施ではなく、小グループでの希望者への実施としました。
病気、症状、治療のことについて、思っていること、心配していることを話して考えていきましょう。お互いの参考になるかもしれません。
参加者は4名と少ない人数でした。その分、一人一人の発言を拾い、密度の濃いものになりました。
精神科の病気に対するイメージを聞きました。「脳を酷使してなる病気。脳から症状が生じるので、どんな症状が出てもおかしくない」「なった人でないとわからない」「周りの人からは気持ちの持ちようだと言われた。理解されにくい」「デイケアに来て楽になった。理解しようとする専門職種がいて」「最初は薬を飲みたくなかった」「家で、会社の人のことを思い出して暴れて、家の人が驚いた」など。
まとめとして、「人間、知らないもの、わからないものへは不安になる。未知なものへの不安や恐れと同じなのかな」となりました。
統合失調症の原因についての話しとなりました。なんらかのもろさ(脆弱性)と、まわりからかかったストレス(環境因)などが関係すると言われていると情報伝達をしました。
また図解により、いじめなどの外からのストレスによってつらくなるのもあれば、自分の中でかけるストレスにより症状が出る話しもしました。体の弱い部分に症状が出る方もいれば(気管支、頭痛、胃など)、気分に出る方もいれば(うつ)、脳や精神面に出る方もいます(統合失調症)。
徹夜のように脳を酷使して脳が疲れ切った状態では、脳が「情報の統合」が難しくなり、いろんな感覚情報が脳の中で溢れる状態になります。感覚過敏、幻聴、幻視、幻臭など、脳が感覚情報を作り出すことも起こりうることとお話ししました。
参加者からは「嫌いな人の匂いがして嫌だった」と、嫌いな人が見えたり臭いを感じたり、嫌なことを言われるとお話しがありました。幻であれば、好きな人が見えたり臭いを感じたり、良いことを言われたらいいのに、と思いましたが。自分の中で排除しているものが、症状として現れる感じと思いました。
休憩を取らずに、ぶっ続けで1時間半強、行いました。感想は「ためになった」「自分の病気のことがわかった」「説明がわかりやすかった」「ストレス対処について試していきたい」などがあがりました。
不定期なプログラムですが、また行っていきたいと思います。(#^.^#)